医大生の考えるニキビ治療


内服薬

内服薬の必要性

さて、こちらが本題でしょう。

できてしまったニキビを治すよりも、できなくすることの方が重要です。

そのために必要な薬を、サプリメントも含めて紹介します。

ビタミン類 (効果★) (推奨度★★)

採るに越したことはありませんが、特に大きな効果がでることはありません。

一応、消炎効果があり赤みを消すのはビタミンC、皮膚・粘膜にはビタミンB…となっていますが、マルチビタミンなどでまとめて摂ってしまえば良いでしょう。皮膚科で出される物も薬局で買う物も変わりません。

ビタミンAやビタミンEなどの脂溶性ビタミンは飲まない方が無難です。これらは過剰に摂った分を排泄できないので、過剰症を引き起こす場合があります。また、ビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形を引き起こしたりもします。

ただし、下にあるパントテン酸を飲む場合、他のビタミンBも多めに摂る必要があります。詳しくはパントテン酸の項を参照して下さい。

小林製薬の栄養補助食品 ビタミンB群 徳用 120粒

抗菌薬(抗生物質) (効果★) (推奨度★)

ダラシン(ゲルではない)とかなんとかマイシンとかです。

効く人もいる、らしいです。私の実体験も含めて良い評判はまったく聞きませんが。

副作用は、皮膚の常在菌叢が壊れて易感染性になったり、耐性菌ができたりなどなど。

日本の皮膚科はこんな物出して何十年も商売してきました。

漢方薬 (効果★) (推奨度★)

熱を持つニキビには清上防風湯などが用いられてきました。

私は効果なし。いまひとつ影の薄い治療法です。

パントテン酸 (効果★★★) (推奨度★★★★★)

かつてはビタミンB5と呼ばれていました。

パントテン酸を大量摂取することで、皮脂の分泌を大幅に減らすことができます。

国内ではほとんど入手できないので、サプリメントの輸入代行サイトなどから購入します。一粒500mgとか1000mgとかのデカい錠剤です。ゆっくり溶けるタイムリリース錠がお勧め。

もちろん、容器に書いてある服用量はニキビ治療に対するものではないので、この表記通りに飲んでいたらまったく効果はありません。

水溶性ビタミンなので、できるだけ多くの回数に分けて飲みます。1時間おきとか2時間おきとか。

なお、パントテン酸を飲むときは、市販されているビタミンB群を多めに摂ります。規定量の2倍程度です。

 

私は、アキュテイン後に長期間飲み続けられる薬を探していて、パントテン酸にたどり着きました。

4000mg/dayから始めて、10000mg/dayまで増やして1年ほど飲み続け、その後少しずつ減らして現在では3000mg/dayで飲み続けています。副作用もなく安定してニキビを防いでくれています。

 

飲み方

4〜5g/dayから始めて、8〜10g/dayまで増やして様子を見る。その後増やすことも減らすこともできる。

実験された最大用量は15g/day。

効果が出るまでは約2週間かかる。

できるだけ多くの回数に分けて摂取する。

副作用は軽い下痢、頭痛、疲労感、胃腸不快感など。

アキュテイン(イソトレチノイン) (効果★★★★★) (推奨度★)

最終手段です。

欧米では1982年から難治性のニキビに使われていますが、国内で認可は下りていません。

表参道などに処方してくれるクリニックもありますが、保険は適用外です。値段は輸入代行サイトで購入した方が安いですが、本来は医師の指導下で飲むべき薬です。

副作用は、うつ、肝障害、薄毛、ニキビ跡が治りにくくなる、赤みが増す、催奇性などなど。

2年以内に妊娠の可能性がある人は絶対に飲んではいけません。

気軽に勧められる薬ではありませんが、効果だけは抜群です。

他の何をやっても駄目だった、ニキビのせいで生きた心地がしない、という方は、挑戦する価値はあります。

 

私の場合、クリニックで処方してもらうと高校生には払いきれない金額になってしまうので、途中から輸入代行で買うようにしました。なお、服用中は日光を避けるようにと指示がありました。

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